『テーブルの往復書簡 東京―ベルサイユ』⑩

わたしたちの往復書簡
©ペレ信子

Bonne Année!
ドメストル家の皆様にとって良い年になりますように。

昨年は美紀さんはいろいろ新しいことにチャレンジされた年になりましたね。私の方も、とにかくなんでも首を突っ込むことにして、新しいことをいろいろ始めました。その中で結構気に入っているのがポッドキャスト。話すのは大好きなのですが、人に声を褒められることもあり、楽しんでフランス文化やフランス語について発信しています。

「人生のターニングポイントは実は毎日の暮らしにある」という美紀さんの考えに賛同します。急に予想もしなかった第一歩が出ることは人生でまずないと思います。きっとずっと気になっていたことについて、少しずつそちらに心を持っていくようになり、ある時コップの水があふれるように小さな一歩を踏み出すときに大きく人生が動く。こんな感じなのではと思うのです。

私がテーブルコーディネートというのを仕事にしようと思ったのは実は10年以上前のテーブルウェアフェスティバル(当時は東京ドームで大々的に開催されていました)でテーブルコーディネート部門に入選し、審査員賞をもらった時でした。テーブルウェアフェスティバルに入選したから急に仕事が舞い込むということはたぶん皆無だと思います。私の大きな一歩「ターニングポイント」だったと思うのはテーブルコーディネート展示中に、いつもお世話になっているキッチンメーカーの方に「見にきてください」と招待券を送ったことです。
ただ、テーブルを見て欲しかったのですが、その方からその場で「キッチンショールームのディスプレイをして欲しい」と依頼されました。楽しんでテーブルコーディネートしていたのが、仕事になった瞬間でした。

さて、今年のお正月のテーブルを。うちのテーブルは実はアンティークの欄間を2枚付き合わせてその上にガラスをのせたものなのです。ガラスの冷たい感触が苦手で結局美しい欄間はテーブルクロスでいつも覆ってしまうのですが、このお正月は一時帰国していた娘が「綺麗な欄間を見せた方がいいのでは?」と提案してくれました。冷たいガラスだけにならないように白木のトレーをのせることで私も納得しました。

ガラスに天井の照明が反射しています
白木のトレイでお正月

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新年になると何度も食べたくなるガレット・デ・ロワ。美味しいパティスリーのものも良いですが、素朴な家庭の味も良いものです。うちのレシピをご紹介します。

Galette des Roisガレットデロワ

型φ21cm
冷凍パイシート(正方形)2枚
アーモンドパウダー 100g
砂糖 75g
卵 1個+ 卵白1個分  
卵黄1個分 艶だし用
無塩バター 50 g
生クリーム 大さじ2杯
フェーヴ

作り方
1. 生地を伸ばし、型に敷き込む。丸く切り取る。下の生地にはフォークで穴をあける。上の生地は模様をナイフでつける。冷蔵庫に入れておく。
2. ボウルにアーモンドパウダー、砂糖、卵、室温に戻したバター、生クリームを入れて混ぜる。
3. アーモンドクリームを生地の上に伸ばす。フェーヴを隠す(端に入れる)。上の生地をのせて周りを接着する。艶だし用卵黄を塗る。
4. 210℃のオーブンで30分加熱。

(このお正月は父と妹がフェーヴを当てました!)

今年はどんな年になっていくのでしょう。
私の抱負リストの一番上に来ているのは「書くこと」です。
美紀さんの2026年の展望はどんなものでしょう。
家族元気で、平穏な日々が続きますように。

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