往復書簡㊽:親愛なる美紀さんへ

わたしたちの往復書簡
©ペレ信子

朝、犬の散歩時に涼しい風が吹き始め、夏休みが終わっていく、そんな気配を感じています。日中は35℃になったりするのですが、それでも夏休みが終わっていく感覚があって、どこか寂しいものです。

美紀さんご家族のフランス南西部・電車の旅。とても情緒あふれて素敵だと思いました。電車ってゆっくり景色を見たり、それぞれの街の距離感がわかったり、とても良いですよね。今回の旅行地はどこも美しい街だった思いますが、その中でアルビ、というのは聞いたことがありませんでした。そこで調べてみたところ、赤レンガの街並みが世界遺産に登録されているのですってね。そしてその大聖堂は天井や壁がフレスコ画で埋め尽くされていると読みました。入った瞬間、迫力があったでしょうねえ。いつか行ってみたいです。

大人になりつつある年齢の子供との旅行、本当に貴重だと思います。ちょうど先日、二人の息子がいる友達から、卒業旅行として一人ずつ旅行に連れて行っていると聞いたところでした。そうやって母と一緒に旅行してくれる息子達、いいなあ。


さて、私たちの往復書簡も9月で1周年です。いろんなこと、特に家族や日仏の文化の違いなどについて、たくさんお手紙を交換しましたね。美紀さんの文章を読むことで考えさせられたり、影響を受けたり、私にとってとても実り多き1年でした。

しばらく前に、この1年を区切りとして往復書簡の形を少し変えてみたら?というアイデアが浮かびました。今までは季節の移り変わりと暮らしを文章で綴ってきましたが、「テーブル」を通して綴ってみてはどうだろう、と。テーブルから季節、食事、文化など眺めてみたらどうなるでしょう。

お互いに家族や友人と良い時間を過ごすときに、家でテーブルを囲むことが多いですよね。ベルサイユの食卓と東京の食卓になりますが、必ずしもベルサイユがフランス風で東京が和風とはならないかもしれません。

日仏二つの文化を持つ私たちがベルサイユと東京で、同じ月にどんな食事会をしているのか(食事会ではなくて夫と二人のテーブルになるかもしれませんが)、どんなものを作って、どんなテーブルコーディネートで、どんな会話をしているのか。それを綴っていくことで、お互いのテーブル文化の一端が見えてくる気がしています。フランスの食卓を感じたい方、日本での取り入れ方にご興味を持たれる方にも楽しんでいただけると思います。

美紀さんのアンティーク使いのテーブルや、フランス食材のレシピ、楽しみです。私は普段、夫と二人ですが、Table for two だけでなく、友人が来てくれる時の楽しいテーブルもお届けできたらと思います。題名は「テーブルの往復書簡 ベルサイユー東京」という感じでいかがでしょうか。

9月からは第2金曜日に美紀さん、第4金曜日に私がそれぞれのテーブルとエッセイを配信する予定です。今まで通り、美紀さんのサイト エクリール とnoteのマガジンでお読みいただけます。

9月からも往復書簡シーズン2を楽しみにしていてくださいね。そしてどなたも夏バテになりませんよう、美味しいものを食べて乗り切りましょう!

Merci et à très bientôt!

ペレ信子

タイトルとURLをコピーしました