フランス在住マダムの普段着をご紹介する「フランスの衣こよみ」。
今回は、わたしが自宅で主宰しているサロンにいらして下さる度に、素敵な装いが光る、ベルサイユのご近所在住のマダムYさんにご登場いただきました。

自分らしい装いで、且つ、TPOにも合っている装いをするのって、難しいですよね。
Yさんは、凛としていて、爽やかで、日本の文化に精通してらっしゃる方。Yさんの装いからは、いつも、そんな「Yさんらしさ」が伝わってくるのですよ。
シンプルで、シャツドレスですから「100%洋服」。それなのに、どこか日本的なのです。でも、同時に、フランスというコテコテに西洋な街にもしっくり合っていて。
思い切って聞くと、パリをベースに活躍されている日本人のクリエーター、宮白羊さん @hakuyomiya の作品とのこと。どこか日本的なのに、パリの街にもよく似合う、という理由はそこにあるのかも。
こういうゆったりシルエットは、下手すると、もっさりしてしまうもの。身体の線を見せるスタイルが好まれるフランスでは、もっさりシルエットって結構奇異に映るんですよね。
でもこちらは、衿の大きさ、形、そしてきっとラインも考え抜かれたものなのでしょう、しゅっと鋭くて、スタイリッシュ。髪もきゅっとまとめ、オークルのイアリングが揺れる感じも、très chic!
黒いドレスの肩にかけて頂いたエコバッグは、クリエーターの白羊さんの、お父様が昔ルーマニアで撮影した村人をモチーフにされたとか。
エコバッグも、装いのポイントになっていてさすがです。
フランスでは、ファストファッション規制法が可決されたばかり。
わたしも、作り手さんのDNAが感じられるデザイナーものを纏ってみたくなりました。