親愛なる美紀さんへ
ハラハラドキドキの新学期が始まったかと思ったら、来週にはもうゴールデンウィークが始まります。桜が散ったあとに新緑が鮮やかに木々を彩り、心が明るくなる季節がやってきました。ご存知の通り、最近の日本の夏は酷暑なので、梅雨前の爽やかなこの時期に「束の間のヨーロッパ風の夏」楽しむつもりです。
ドメストル家の復活祭のテーブルを拝見しました。復活祭の日曜日の午餐会といえばクリスマスと並ぶ一大イベントですよね。それを取り仕切る80代のお義母様、なんというパワーでしょう。私がフランス在住時にも、多くの親戚を迎えて、てんやわんやの義母のサポートをしていたことを思い出します。とてもあの人数を1人でおもてなしするなど考えられませんでした。
美紀さんのお義母様はおもてなしには一家言持っていらっしゃると思います。イベントプロデューサー的に、テーマを決めてテーブルコーディネート、お料理、ワイン、席順まで完璧に準備された(もしくはされようとした)のではないですか。招待される側は喜びでしかありませんが、ホスト側は本当に大変な作業ですよね。でもこれによって家族が集まり、交流を深めながら良い時間を過ごす、というのは大切なこと。義母が亡くなり、そのような時間を持てなくなって初めてその尊さを感じています。そして思い出の多くはテーブル周りに集まっていると気づきます。
大きな行事のディナーやランチはご馳走も大事ですが、一緒にいることが大切で、何時間も「あーだ、こーだ」と話をしているのが楽しいのですよね。ドメストル家ではしきたりなど、気を使うこともあるでしょうか?うちのような普通のフランス家庭では特にルールもないですし、単純に食事と会話を楽しむ時間となっています。
今回のテーブルはまだ肌寒かったある日のテーブル。女性同士で集まっておしゃべりしました。お昼ということもあり、野菜のサラダとグラタン。デザートには二年前に訪れてハマってしまったポルトガルのお菓子 パステルデナタ (pastel de nata)を焼きました。前に日本で流行ったエッグタルトと混同されますが、ちょっと違うのです。うちのパステルデナタのレシピをご紹介します。

Pastel de Nata パステルデナタ
材料:タルト6個分(マフィン型)
卵黄 2個
砂糖 50g
牛乳 200cc
薄力粉 20g
冷凍パイシート 1枚
作り方
1. ボウルに卵黄、砂糖、薄力粉を入れて泡立て器でよく混ぜる。牛乳も少しずつ加えながらよく混ぜる。
2. 全てを鍋に入れて弱火にかけ、常に泡立て器で撹拌する。とろみがついてきたら火から下ろす。
3. 冷凍パイシートを伸ばし、マフィン型の大きさに切り取って型に敷き込む。180℃のオーブンで8分加熱する。フォークで膨らんだ部分を刺して凹ます。
4. カスタードを流し入れて180℃のオーブンで30分加熱する。
緑が濃くなっていき、薔薇が咲く5月はもうすぐ。新しいプロジェクトやお仕事、お忙しいとは思いますがお互いに楽しんでやっていきましょうね!
J’espère pouvoir te revoir cet été!
信子

