秋になると思い出すケーキがあります。
濃いミルクティーと一緒に頂いた、どことなく田舎っぽくて、口に入れるとサクサクと枯れ葉を踏むような音がして、林檎の柔らかい酸味がふわーっと広がる、あのケーキ。
どこで頂いたかも覚えていなくて、実は小説か何かに出てきたケーキなのかもしれないのですが、ふと、懐かしくなり、自分のイメージを再現してみました。
それがですね、めちゃくちゃ簡単で美味しくできたのですよ。
ほっとする味です。秋深まる季節、是非お試しくださいませ。
材料・作り方
直径24センチのタルト型に合う分量です。
オーブンを180℃に温めます。
材料
・林檎4-5コ(日本の大きな林檎でしたら2-3個)……皮を剥き、8つ切りのくし形もしくはお好きな大きさに切ります。
・胡桃 50g(ざく切り)
・バター、125グラム (室温に、でももし冷たいようでしたら、ボウルに入れて、予熱炊きしているオーブンに5分ほど入れて溶かすとよいでしょう)
・黒糖に近い濃いめの茶砂糖(フランスですとsucre vergeoiseなど)125グラム
・塩、ひとつまみ
・全卵2コ
・薄力粉、200g
作り方
バター、砂糖、塩をよく混ぜ合わせます。電動ミキサーを使う必要はありませんが、うっすら白っぽくなるまで混ぜてください。そこに卵を加え、均一になるように混ぜます。
ここに薄力粉を加え、さっくりと混ぜ合わさったら胡桃も加えます。
クッキーとケーキの間くらいの、わりとしっかりとした生地ですが、それでよいので安心を。
この生地をタルト皿に広げ(クッキングペーパーを敷いておくとお皿に移すときに楽です)、林檎のくし切りを生地に押し込むようにして並べます。
仕上げに、茶粗糖(フランスではCassonade ←リンク画像で確認してください)をたっぷり振ってください。これ、キーです。美味しいメロンパンのようにケーキ部分がカリカリっとコーティングされます。
これをオーブンで40分くらい、こんがり色に焼けたら出来上がりです。