わたしたちのこころの中 ー ふたりの往復書簡

わたしたちの往復書簡

往復書簡㉝:親愛なる信子さんへ

5月16日、ベルサイユ 恒例の、金曜日朝のお便りをしたためています。信子さんの新緑の写真からは、日本の、からっとしているけれどどこかしっとりしている、あの5月の薫風が感じられ、胸がきゅっとしました。こちらは、藤の花も散り、いよいよ薔...
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往復書簡㉜ 親愛なる美紀さんへ

美紀さんのお庭、美しい藤の花。まるで上品な甘い香りがこちらまで漂ってきそうです。藤色、大人の女性という感じで良いですね。ダリヤもすみれもキンポウゲもたくさんの花々が庭に咲いて春を楽しまれている様子が伝わってきます。 うちの方は窓から...
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往復書簡㉛ 親愛なる信子さんへ

5月2日、ベルサイユ メーデーから一夜開けた金曜日の今朝、また未明より目が覚めてしまいました。朝が早くなってしまうのは、年齢によるものなのでしょうか。そして「5月2日」という日付をタイプしながら、もう5月になってしまったのか、とおの...
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往復書簡㉚ 親愛なる美紀さんへ

4月25日 東京 桜の木がすっかり緑の葉で覆われて、足元のつつじの花のフューシャピンクが美しい東京です。さっぱりとした晴れの日と、しっとりした雨の日があって着実に夏に向かっているなと感じます。 八重桜よりもソメイヨシノを植えた...
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往復書簡㉙ 親愛なる信子さんへ

4月18日、ベルサイユ 久しぶりに、夜が明ける前に起きて、薄暗いサラマンジェ(食堂)にてお手紙を書いています。いや、すでに日は昇りつつあるのかもしれませんが、しばらくはヴォレ(雨戸)を開けずに、手紙という名のおしゃべりタイムを楽しみ...
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往復書簡㉘:親愛なる美紀さんへ

4月11日 東京 温かい日が続いて、ほぼ満開になったというのに、桜の花は3月31日から5日間冷たい雨に打たれていました。今年の桜はこれで終わりと思っていたら、まるで冷蔵庫に入れられたように、満開のまま持ちこたえて次の週末を迎え、なん...
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往復書簡:親愛なる信子さんへ㉗

4月4日、ベルサイユ 親愛なる信子さんへ、小鳥さえずる中、お便りしています。うちの庭の、桜の老木は、先週まではピンク色でしたが、今は薄紅い萼(がく)が残るばかりです。 そちらは、桜が満開、かな? 信子さんのお宅の辺りも、桜が似...
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