『マリー・アントワネットの宴の料理帳』というそれはそれは愛らしい本が出版された、と耳にしてからというもの、ずっと手に取るのを楽しみにしていました。
フランスでは随分前に上梓されているそうですが、こちらが欲しかったのです。何といっても、わがベル友(ベルサイユのとも、の略です)ダコスタ吉村花子さんが翻訳された本ですからね。
こちら、お料理本の域を超えています。
歴史的、文化的な背景も網羅しているし、写真も美しいこと!
ベルサイユを知り尽くした人の写真だと思います。
また、各お料理の、器との合わせ方や盛り付けなど、センスが輝いていて、アールドラターブルに興味ある方は必見だと思います。
早速わたしも、「ポリニャック夫人のガトー・ドオランジュ」として紹介されているオレンジケーキを焼いてみました。
そうだ、義理の叔母から引き継いだポリニャック家由来のお皿に乗せてみよう。手描きされた矢車草は、マリーアントワネットが愛した柄です。
ケーキの見栄えはイマイチですが、そこはご愛敬。
疲れているとき、気がせわしいときなどは、美しいものを愛でるのが特効薬。そんなときにぴったりの本、お勧めです!