わたしたちのこころの中 ー ふたりの往復書簡

わたしたちのこころの中 ー ふたりの往復書簡 わたしたちの往復書簡

東京に住むペレ信子と、ベルサイユで暮らすドメストル美紀。同じ年に生まれ、それぞれフランス人と結婚し、子どもも同年代で、物を書くことを軸にしていて、アールドヴィーブルが好きで……。そんな2人の往復書簡です。 考えることが似ていたり、時には違っていたり。一緒におしゃべりしているような気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。

ペレ信子
フランス人と結婚して30年。子供は3人。みんな大きくなりました。 一緒に暮らせば暮らすほど気づく、おもしろいフランスと日本の違い。著書「フランス流始末で温かい暮らし」講談社 https://linktr.ee/granden25

ドメストル美紀
読むこと、書くことがパッションです。 フランス人の夫、19才と18才の兄弟猿 とベルサイユにて暮らしています。 著作『どんな日もエレガンス』『フランス伯爵夫人に学ぶ 美しく、上質に暮らす45のルール』など。 https://lit.link/mikidem

わたしたちの往復書簡

往復書簡㉙ 親愛なる信子さんへ

4月18日、ベルサイユ 久しぶりに、夜が明ける前に起きて、薄暗いサラマンジェ(食堂)にてお手紙を書いています。いや、すでに日は昇りつつあるのかもしれませんが、しばらくはヴォレ(雨戸)を開けずに、手紙という名のおしゃべりタイムを楽しみ...
わたしたちの往復書簡

往復書簡㉘:親愛なる美紀さんへ

4月11日 東京 温かい日が続いて、ほぼ満開になったというのに、桜の花は3月31日から5日間冷たい雨に打たれていました。今年の桜はこれで終わりと思っていたら、まるで冷蔵庫に入れられたように、満開のまま持ちこたえて次の週末を迎え、なん...
わたしたちの往復書簡

往復書簡:親愛なる信子さんへ㉗

4月4日、ベルサイユ 親愛なる信子さんへ、小鳥さえずる中、お便りしています。うちの庭の、桜の老木は、先週まではピンク色でしたが、今は薄紅い萼(がく)が残るばかりです。 そちらは、桜が満開、かな? 信子さんのお宅の辺りも、桜が似...
わたしたちの往復書簡

往復書簡:親愛なる美紀さんへ㉖

春真っ盛りを迎えたベルサイユの庭で次々に咲く花々を拝見しました。可憐な姿ですね。東京も桜が開花しました。木によってはすでに5分咲きくらいになっているものも見られますよ。 実は東北旅行のすぐ後に、フランスから夫の父がやってきました。昨...
わたしたちの往復書簡

往復書簡:親愛なる信子さんへ㉕

3月21日、ベルサイユ春真っ盛りを迎えたベルサイユよりボンジュール。家々の軒先からは溢れんばかりに、れんぎょうや桜が花開いています。日の出もぐんぐん早まっていて、理由なく浮き浮きするのですが、同時に、ついこの間まで凍てつくような冬だったの...
わたしたちの往復書簡

往復書簡㉔ 親愛なる美紀さんへ

雨水から啓蟄へと二十四節気が移り変わっていますが、昔の言葉の美しさとその季節を表す的確な表現がすごいなあと思うこの頃です。そういう風に思えるようになったのは年齢でしょうか。雪の多い地域ではこの冬はたくさんの雪が降っていますが、少しずつ暖か...
わたしたちの往復書簡

往復書簡㉓ 親愛なる信子さんへ

3月7日 2週間ぶりのお便りですが、そんな気がしないのは、インスタライブでお見掛けしたからでしょうか。短くされたヘアスタイルがとても素敵でした。お似合いです。 さて、こちらベルサイユは今週より急に温かくなりました。先週末はラクレット...
タイトルとURLをコピーしました