わたしたちのこころの中 ー ふたりの往復書簡

わたしたちのこころの中 ー ふたりの往復書簡 わたしたちの往復書簡

東京に住むペレ信子と、ベルサイユで暮らすドメストル美紀。同じ年に生まれ、それぞれフランス人と結婚し、子どもも同年代で、物を書くことを軸にしていて、アールドヴィーブルが好きで……。そんな2人の往復書簡です。 考えることが似ていたり、時には違っていたり。一緒におしゃべりしているような気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。

ペレ信子
フランス人と結婚して30年。子供は3人。みんな大きくなりました。 一緒に暮らせば暮らすほど気づく、おもしろいフランスと日本の違い。著書「フランス流始末で温かい暮らし」講談社 https://linktr.ee/granden25

ドメストル美紀
読むこと、書くことがパッションです。 フランス人の夫、19才と18才の兄弟猿 とベルサイユにて暮らしています。 著作『どんな日もエレガンス』『フランス伯爵夫人に学ぶ 美しく、上質に暮らす45のルール』など。 https://lit.link/mikidem

わたしたちの往復書簡

『テーブルの往復書簡 ベルサイユ―東京』⑤

2025年11月某日親愛なる信子さんへ、こちらのお手紙がお手元に届く頃、わたしも日本に帰省している予定です。出発する前、ベルサイユにて、このお手紙をしたためています。11月のベルサイユは毎年雨が多いのですが、今のところは青空が頑張ってくれ...
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『テーブルの往復書簡 東京─ベルサイユ』④

親愛なる美紀さんへ、 急に涼しくなった東京からお便りします。10月の美紀さんのテーブル、街路樹の菩提樹が黄色く紅葉した様子と、グリーンと黄色のテーブルクロスがぴったりの秋のテーブル素敵でした。黄色のテーブルナプキンとキャンドルで全体...
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『テーブルの往復書簡 ベルサイユ─東京』③

2025年10月10日 親愛なる信子さんへ、 一か月ぶりのお手紙となりますが、いかがお過ごしでしょうか。隔週で交代で書いていると、そういうリズムになるのですね。以前の2週に一度の往復書簡も、しょっちゅう会っているようで楽しかっ...
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『テーブルの往復書簡 東京─ベルサイユ』②

2025年9月26日 親愛なる美紀さんへ、 大雨が何回か降ったあと、秋に居場所をゆずって夏が「また来年」と言いながら遠ざかっていったように感じる東京です。冷房の効いているお店に入るために持っていた薄手のカーディガンを、朝夕羽織...
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『テーブルの往復書簡 ベルサイユ─東京』①

2025年9月12日 親愛なる信子さんへ、街路樹のティヨールが黄金色に変わりつつあるベルサイユよりお便りしています。こちらでは秋の訪れが早いように感じていますが、東京はいかがでしょうか。ベルサイユの道々にはらはらと葉が落ちる頃になる...
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往復書簡㊽:親愛なる美紀さんへ

朝、犬の散歩時に涼しい風が吹き始め、夏休みが終わっていく、そんな気配を感じています。日中は35℃になったりするのですが、それでも夏休みが終わっていく感覚があって、どこか寂しいものです。 美紀さんご家族のフランス南西部・電車の旅。とて...
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往復書簡㊼ 親愛なる信子さんへ

8月22日、ベルサイユ  おはようございます。そちらはもうすぐ夕暮れ時でしょうからズレた挨拶でしょうが、お許しください。今、南の街、トゥルーズから寝台車に乗ってベルサイユまで戻って来たところでして、朝日が眩しく感じる中、お手紙を書い...
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