わたしたちのこころの中 ー ふたりの往復書簡

わたしたちの往復書簡

往復書簡㉟:親愛なる信子さんへ

5月30日 ベルサイユ おはようございます。芍薬のブーケを前に、ノートパソコンに手紙をしたためています。便箋に万年筆にてさらさらと書けたならもっと風情があったでしょうにね。風情なし、という点ではこのブーケもそう。母の日に自分で買った...
わたしたちの往復書簡

往復書簡㉞:親愛なる美紀さんへ

美しい黄色いバラのお写真素敵でした。私の方は「蚊のいない爽やかな新緑」と書いたばかりなのに今週はすでに蚊に刺されて蚊取り線香を焚きました。そろそろ梅雨のことが気になるこの頃です。 美紀さんのフランスの親子考察、確かに言われてみれば人...
わたしたちの往復書簡

往復書簡㉝:親愛なる信子さんへ

5月16日、ベルサイユ 恒例の、金曜日朝のお便りをしたためています。信子さんの新緑の写真からは、日本の、からっとしているけれどどこかしっとりしている、あの5月の薫風が感じられ、胸がきゅっとしました。こちらは、藤の花も散り、いよいよ薔...
わたしたちの往復書簡

往復書簡㉜ 親愛なる美紀さんへ

美紀さんのお庭、美しい藤の花。まるで上品な甘い香りがこちらまで漂ってきそうです。藤色、大人の女性という感じで良いですね。ダリヤもすみれもキンポウゲもたくさんの花々が庭に咲いて春を楽しまれている様子が伝わってきます。 うちの方は窓から...
わたしたちの往復書簡

往復書簡㉛ 親愛なる信子さんへ

5月2日、ベルサイユ メーデーから一夜開けた金曜日の今朝、また未明より目が覚めてしまいました。朝が早くなってしまうのは、年齢によるものなのでしょうか。そして「5月2日」という日付をタイプしながら、もう5月になってしまったのか、とおの...
わたしたちの往復書簡

往復書簡㉚ 親愛なる美紀さんへ

4月25日 東京 桜の木がすっかり緑の葉で覆われて、足元のつつじの花のフューシャピンクが美しい東京です。さっぱりとした晴れの日と、しっとりした雨の日があって着実に夏に向かっているなと感じます。 八重桜よりもソメイヨシノを植えた...
わたしたちの往復書簡

往復書簡㉙ 親愛なる信子さんへ

4月18日、ベルサイユ 久しぶりに、夜が明ける前に起きて、薄暗いサラマンジェ(食堂)にてお手紙を書いています。いや、すでに日は昇りつつあるのかもしれませんが、しばらくはヴォレ(雨戸)を開けずに、手紙という名のおしゃべりタイムを楽しみ...
タイトルとURLをコピーしました