バナナごろんの Gâteau à la banane

お菓子・ケーキ les desserts

バナナって、手軽で、お腹に貯まって、健康的で、実に「便利」な果物ですよね。でも、その便利さがゆえに、あまり真面目に取り組んでこなかった果物でもあります。

バナナの醍醐味は、そのままで頂くなら、あのしっとり・ずっしりとした歯ごたえと、クリーミーな甘さ。

火を通すのであれば、わたしは、この、裏ごししないバナナケーキが好きです。

裏ごししない理由は、バナナをそのままゴロンと入れて火を通した方が、甘味が凝縮され、口当たりもとろんとするから。

このとろんとしたバナナが、ケーキの表面の、カリっとした歯触りと良いコントラストを産むのですよ。またバナナの甘い香りと焦がしバターの薫りもよく合います。

作り方は至って簡単。ワンボウルのレシピです。

でも時間があるときは、卵白別立てバージョンをお勧めします。さくっと軽く仕上がります。

さらに余力があるようでしたら、クランブル生地をパラパラと振りかけて焼くと、より一層、「とろん・カリっとのコントラスト」と、「甘い香りと焦がしバターの薫り」のマリアージュ感を味わえます。
でもなくても十分に美味しいので無理はせずに。

気軽にお菓子作りを楽しまれますように。

材料・作り方

型は、パウンド型でもよいのですが、平たく焼いた方が表面積が広くなり、「カリっと」をたくさん楽しんでいただけますので、タルト型やマフィン型をお勧めします。タルト型であれば直径18㎝、マフィン型であれば6個分となります。

使い込まれたフィン型。
タルト型はブロカントでみつけました。

オーブンを175℃に予熱炊きします。

バナナケーキ:
溶かしバター 60g
茶砂糖 50g (フランスではVergeoise)
卵1つ
薄力粉75g
ベーキングパウダー小さじ半分
塩一つまみ
バナナ一本

溶かしバター、茶砂糖、卵を混ぜます。乳化したような混ざり具合になったら、薄力粉とベーキングパウダー、塩一つまみを加え、さっくりと合わせます。

時間があれば、卵白は別のボウルでメレンゲ状に泡立て、バター・砂糖・卵黄を混ぜ、薄力粉などの粉類と合わせたあとに、このメレンゲ状の卵白を加えて、さっくりと混ぜると、軽めの焼き上がりになります。

ケーキ型に生地を流し込み、3センチの長さにぶつ切りにしたバナナを生地の中にぎゅっと押し込みます。

クランブル生地があるときは、その上からクランブル生地を振りかけます。余った分は、空き瓶に入れて冷凍しておくと便利です。

オプションのクランブル生地:
冷たいバター50g、砂糖75g、薄力粉100g、塩一つまみ
バターを細かめの賽の目に切り、大き目のボウルに入れ、その他の材料とバターがぽろぽろになるまですり合わせます。


クランブル生地がないときは、粗目の茶砂糖(分量外、フランスだとCassonade)を振りかけます。

オーブンにてキツネ色になるまで焼きます。(15分程度)

朝食にも、おやつにも、ぴったりのお菓子です。
是非お試しくださいませ。

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