マロン風味のビュッシュ・ド・ノエル

お菓子・ケーキ les desserts
©エクリール

フランスのクリスマスケーキといえば、ビュッシュ・ド・ノエル。
薪(ビュッシュ bûche)の形をしたロールケーキは、日本でもよく知られていることでしょう。

本当のビュッシュは、シロップがよく染み込んだしっとりしたジェノワーズにバタークリームやプラリネが組み合わせられた濃厚なケーキ。
わが家の好みにはヘビーすぎるので、軽めにアレンジして作っています。そういうことができるのが、手作りの良さですよね。

日本のふわふわロールケーキよりは重めですが、フランスのビュッシュよりは軽めでシンプルなお味かな。
いつもよりはステップが多いケーキですが、一つ一つの工程は簡単ですので、是非お試しを。

材料・作り方

長さ28㎝のビュッシュ、6~8人分

*手持ちの皿に合わせて、このような大きさにしました。ちょうどよい大きさの型をお持ちでない方は、クッキングペーパーで、浅い箱を創られてはいかかがでしょうか。

ジェノワーズ(スポンジ)

卵2個
砂糖40g
薄力粉40g
溶かしバター15g
シロップ:はちみつ大匙2、水大匙2をよく混ぜたもの。大人向けには、大匙1の水をラム酒やブランデーに変えてもGood!

※まずオーブンを180℃に予熱炊きします。(お菓子作りにはものすごく大切!)

ボウルに、卵と砂糖を合わせ、湯せんに掛けながらしっかりと泡立てます。そこに溶かしバターと薄力粉を加えて、ダマがないように、でも卵の泡をつぶさないように、そっと丁寧に均します。生地を型に流し込み、平らにしたら、オーブンへ。

10~13分ほどで焼き上がります。真ん中を軽く押さえて弾力があれば焼き上がり。

型ごと軽く持ち上げ落として、衝撃を与えることで生地の縮みが抑えられるそうです。

粗熱が取れたら、シロップを刷毛で両面に塗ります。塗り終わったらまたクッキングペーパーに置いて完全に室温になるまで待ち、そのあと、軽く巻いてラップをかけ、冷蔵庫で1時間ほど冷やします。

クリーム部分

生クリーム 200㏄ (フランスであればCrème liquideの脂質30%のものに、Chantifixのような、クリーム凝固剤を加えてください)
砂糖 大匙1
  ……しっかりとホイップします。

クレームドマロン 200g (仕上げ用に、100gほど使いますので、大き目の缶を使いました。余ったら、朝食のバタートーストに重ねたり、使い道はたくさん)


マロングラッセ 適量
胡桃の砕いたもの 適量

先ほどのスポンジを軽く開いて、ホイップクリーム半量、その上にクレームドマロン、ホイップクリーム、マロングラッセと胡桃を乗せ、巻きます。渦が巻くように、ではなく、太巻きのようなイメージです。なので、巻きすを活用!

伊達巻に見えますが。

そのまま先ほどのラップでまた巻いて、半日寝かせます。

仕上げ

クレームドマロン 100g
生クリーム 50g前後

上記のクリーム2種を混ぜます。上から掛けて、とろーんと広がるようなとろみを目指してください。

冷蔵庫から前日(せめて半日は置いた方が全体が良くなじみます)に仕込んだ伊達巻……ではなくて、ロールケーキを取り出します。

やはり伊達巻にしかみえませんね。

ロールケーキをお皿に乗せ、竹串で刺してみてください。もし、ケーキ部分が堅いように感じらえたら、シロップを表面に塗ってしばらく(10分ほど)置いて馴染ませます。

竹串で刺したときに、一体感が感じられたら準備OK!

ようやくビュッシュ風に……。


先ほどのマロンクリームを上から掛け、あとはお好きなようにデコレーションしてみてください。
上から、砕いたメランゲを掛けると歯ざわりにアクセントが出ますよ。

フランスでは、こんな大きなメランゲが、パン屋さんやパティスリーで売られています。
これを砕いて、ビュッシュの上に振りかけるのです。

どうぞお試しを。
そして、Joyeux Noel!

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