親愛なる信子さん、
日曜日の朝を迎えたベルサイユよりお便りしています。
そう、またまたやってしまいました! 金曜日に投函のはずなのに、うっかり忘れてしまいました。GWぼけと言いたいところですが、フランス暮らしのわたしにはその言い訳も通用しません。ま、とはいうものの、フランスの5月は、飛び石連休が幾つかあるので、「そのせい」にさせてください。
このことを書くぞ、と思っていたのに、忘れてしまったという哀しみ。
書きたかったこと、それは、先日のサロンで試みた、15名様の着席型おもてなしのことです。
よく言われるのは、テーブルに就くのは、8名以内がベスト、ですよね。ひとつの会話を皆で共有できるのは、そのくらいまででしょうか。10名、12名……となると、2~4名と、複数の会話グループが自然発生します。もちろん、それはそれでよし!ですが。
この日は、京都から見えた、古袱紗の老舗「北村徳斎」の9代目をお招きしてのサロンでした。なので、参加者の皆さまは、徳斎氏とお話したいだろうな、と思い、テーブルをどうするか、頭を悩ませました。拙宅は手狭なので、10名以上の場合は、通常はビュッフェ式にするのですが、着席式を希望されていました。
テーブルを二つに分けると、上下感が出てしまう。それはわたしの心情として受け入れがたく。
一本の長いテーブルにすると、徳斎氏に中央に掛けて頂いても、端の方だと、遠いよね。
そこで思いついたのが、このT字型テーブルです。これでほんの少しでも、皆さん主賓の徳斎氏と近くなるし、いいかな、と。
Tを作るために、いつものダイニングテーブルと、ガーデンテーブルを組み合わせました。こういうとき、テーブルクロスに救われます。偶然にも、同じテーブルクロスを2枚持っていたので、テーブルが2つでも一体感を持たせることができました。
その他の工夫としては、着席位置を事前に決めて、ネームカードを置きました。ちなみにフランスでは、たとえ少人数の食事会でも、ホストがシーティングプラン Seating planをしていることがほとんど。わたしのサロンでは、いつも自由に腰かけて頂いているのですが、今回は主賓がいらっしゃることや、日仏混合のゲスト、それも15名でしたのでそうしました。このおかげで、着席時の混乱を避け、食事中の会話も弾んだように思っています。
ああ、でも!
信子さん、15名は大変でしたー! いつもの2倍の人数でしたが、仕事量は2乗って感じ。ノエルの時も同じ人数をお迎えしているので、大丈夫、と思って承りましたが、それとはまた異なる配慮が必要ですし、時間的な制約もありますし。
でもでも。楽しかったー! たまには自分の限界にチャレンジするのもいいですね。あれから一か月が経とうとしていますが、大人数のテーブルを、またやってみたい、という気持ちになっています。
今、実は拙宅のサラマンジェを少し大きくする工事をしています。夏に信子さんは、フランスにいらっしゃいますよね? そのときには、新しくなったサラマンジェでお迎えできます。楽しみにしております!
かしこ
美紀

