マリーアントワネットという女性② カンパン夫人編

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王妃の村里 Hameau de la Reineは小トリアノン宮にあります。

ベルばらに続いて、わたしが読んだ本はマリーアントワネットの首席侍女の伝記、『カンパン夫人』。イネス・ケルタンギ著、そしてわが友人、ダコスタ吉村花子さん翻訳です。
「教養こそが彼女の武器だった」というキャッチフレーズがかっこよくないですか?

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カンパン夫人は、漫画ベルばらにも乳母みたいな描かれ方で出ていますが、実際には、マリーアントワネットの3つ上です。革命前からマリーアントワネットに付いて、最後まで付き添った数少ない忠臣です。

カンパン夫人を通して知るマリーアントワネットと革命

カンパン夫人は、こころのそこからマリーアントワネットを敬愛していたようです。
その章の目次だけ、こちらに貼りますね。そこから内容がみえてくるかな?

第二章 王妃付き侍女
9. 王妃の失態
10. 宮廷生活
11. 王族たちの肖像
12. ヴェルモン神父
13. 享楽に耽る王妃
14. 母マリー=アントワネット

第三章 王妃付き首席侍女
15. 王妃の腹心として
16. 首飾り事件
17. 不吉な予感
18. ヴェルサイユからテュイルリーへ
19. ヴァレンヌ逃亡計画
20. 疑惑
21. 逆境に立ち向かう
22. 永遠の別れ

怒涛の時代

カンパン夫人が生きた時代は、怒涛のような時代でした。
以下を見てください。

ルイ15世から16世へと代替わりする。1774年
王政困窮している。
革命が起きる。1789年
多くの人が処刑される。
革命が恐怖政治へと変わる。1793年から一年間
94年からしばらくはカオス。
ナポレオンが皇帝となる。1804年から10年間
でも失脚する。
王政復古がある。1814年~30年まで。

ちなみに、安倍政権(2回目)は8年間続いたそうですので、それと比較すると、目まぐるしさが想像しやすいかも? それも、王政から新選組みたいな状態になって、恐怖に晒されたかと思うと、見知らぬ男が皇帝になって、と、滅茶苦茶ですよね。何も予期できないカオスの時代だったのです。

カンパン夫人は、1822年になくなりますから、上の全ての生き証人なのです。

「素晴らしい」女性

そんな怒涛の時代を生き抜けたカンパン夫人。才覚豊かで、強い人でした。時にはしたたかでもあったことでしょう。それでも当時は蔑ろにされていた女子の教育に力を尽くした「素晴らしい」女性なのです。何故カッコ付かというと、うーん、一言では説明できないんですよね……。

この本を読んだときのメモ書きをみると、こんなことを書いています。

凄まじい運命。
凄まじい時代。

幸せの定義って何なんだろう。

カンパン夫人の業績は書きだしたら何行にも渡るほどあるのだが、わたしには、この人生がとてつもなく不幸に感じられてしまう。

きっと若い頃に読んでいたら、ロールモデルにしたい、と思ったことだろう。

もし十年後に読んだのなら、この人のように生きたかった、と思うかもしれない。

でも今は、この女性の運命にただただ涙を流している

それでも強くお勧めします!

『カンパン夫人』を知ることができて、よかった、と思っています。

好きな人ではなかったかもしれません。
上司にもしたくないタイプかも。
女友達? 何を考えているのか、侮れない感じが苦手かなぁ。

それでもまず、こういう強い女性がいた、というのを知ることができたのも、どこかこころの支えになりますし、
うーんなんだろう、運命の潮流に呑み込まれずに生きることが可能なんだ、というのを知った思いというか。

革命の辺りの複雑な歴史も、まるで大河ドラマを観ているかのように飽きることなく学べてしまうので、そこもいいと思いますし、ぜひぜひ読んでみてください。





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