お花のセンスを磨こう②

サロン通信
出来上がったブーケを撮影される参加者の皆さま

前回は、パリスタイルの第一人者、斎藤由美さんによる、庭の花摘みレッスンの様子をお伝えしました。今回は続きです。

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由美さんのブーケは、野に咲いている花が持つ、自由さや動きがあります。でも同時に、とてもスタイリッシュ。野趣に富む→野暮ったい、となり勝ちなのですが、全くそうではないのです。
是非由美さんのインスタやご著作をご覧ください。

斎藤由美さんのプロフィール 
由美さんは、「パリスタイルの花」と「シャンペトル(野の花風、田園風)のブーケ」この二つを日本に紹介された第一人者です。2000年に渡仏され、今では、シックなカルティエとして知られるパリ6区にあるRosebudというフローリストを拠点に、フラワーデザイナー&フォトエッセイストとして大活躍されています。
著書も多数!『ブーケシャンペトル・ア・ラ・メゾン』パリスタイルで愉しむ花生活12か月』など。
詳しくは、こちらをチェック!

上手にまとめるコツ

自然に咲いている花の印象をそのままブーケにする、というのは素人にはなかなかできないことでしょう。由美さんにコツを幾つか教えて頂きました。以下は、わたしなりの理解です。

一つ、葉っぱの処理をしっかりすること。花についた葉は潔く取り除くのです。そうすることで、花本来の美しさが見えてくることを知りました。


ネトワイエ…余分な葉を取り除いていきます。

二つ、花に高低を付けてまとめていくこと。よく半球のような、ぎゅっとしたブーケを見ますが、「自然の花はああいう咲き方していないでしょう?」と由美さん。確かにそうですよね。花は自然の賜物だというのに、それを人工的な形にまとめては可哀相ですよね。

三つ、ブーケを作るときは、横から、上から、と複数のアングルからバランスを確認しながら手の中に花を置いていくこと。前からのバランスだけを見て終わりにしがちですが、それだと、どこか平面的なブーケになってしまう。それではまるで学芸会の「一枚板に書いた森」のようではないですか。豊かさが宿るブーケを作るのであれば、奥行きが必要ですし、どの角度から見られても「大丈夫よ、ふふっ」という余裕が欲しいものです。


動きがあって、瑞々しくて、どこからみてもバランスがある!(By 斎藤由美さん)

でも、コツだけではだめなのよね

コツ……、言うは易く行うは難し、です。思った通りにはできません。やはり修行が大切なのでしょう。
でもいいじゃないですか。
由美さんがおっしゃるように、花を楽しむ。ここから始めてみたらいいのかな、と思っています。

花と遊んじゃえ、くらいの軽い気持ちで生けてみる。
お家の花なのですから、あなたが、わたしが、好きなように生けてみたらいいんですよね。
枯れかかっている花でも、それがきれいだと感じるなら使っていいし、
落ち葉の惹かれる心境ならば、葉っぱを散らしてみてもいい。
お店とかの装花ではないのですから、自由に、自由に。
……由美さんの言葉をそのように解釈して、頭の中でリピートしています。


アイビーもこんな風にくるくる巻いて…・・

こんな風にわざとアシンメトリに花を置いたり、実を置いたり。(By 斎藤由美さん)

そんな風に、楽しみながら、お花とお付き合いを重ねていくうちに、
季節の花の個性が見えてきたり、葉ものとの相性もわかってきたり、するのだと思うのです。


思いもしない葉っぱを「面白いわ」「色が素敵」と由美さん。こんな素敵なアレンジメントを作っていただきました。(by 斎藤由美さん)

とにかく「やってみて。違っていたら、上手く行かなかったら、やり直せばいいだけです」
お花のセンスを磨くための近道は由美さんのこの言葉に尽きるのだと思います。

この日は、レッスンのあとの軽食タイムの食卓も、由美さんに、花をダイナミックにあしらっていただいて、それはそれは「花と食の饗宴」のような素晴らしいテーブルを作っていただきました。
そのルポはまた次回に。

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